小林慎＆ノア、悔しい２着

報道陣に囲まれた小林慎は「大きい２着ですね。う〜ん悔しい！」と天を仰いだ。その表情は無念さと満足感が混じり合った複雑なものだった。
（７）枠(14)番から意識的にグロリアスノアを先行集団へ。「１角でポジションを下げるロスはありましたが、結果的にあそこの位置で脚がたまった」。道中は中団馬群の後ろで流れに乗ると、直線では外へは出さずに、馬群に突っ込んだ。１完歩ごとに勢いがつき、残り１００メートルで外からトランセンドに並びかける。しかし、相手の踏ん張りには勝てず、首差追い詰めたところがゴールだった。
中間はほかの騎手が騎乗する話も浮上。高野葉子オーナーの強い希望で手綱が託された経緯もあった。「だからこそ、勝ちたかったんです。勢いから勝てる！と思ったけど、相手がしぶとかった」と唇をかむ。
それでも、相棒の確かな成長を確信した。「直線もきれいにあいたけど、状態の良さとトモがしっかりしたことで以前のように勝負どころで置かれなくなっている」。前走比１０キロ増の５２６キロは過去最高体重。春に敢行したドバイ遠征など、さまざまな経験が確実に血となり肉となっている。
「外枠が響いた。勝ち馬は内枠からスムーズに行けたけど、こっちは仕掛けながら。それでも、ジョッキーはうまく乗ってくれたと思う」。中央Ｇ１で６度目の２着と、またしても栄冠を逃した矢作師は悔しさをにじませながら振り返った。
このあとはしばしの休息を経て、フェブラリーＳへ。実績のある左回り、自慢の末脚が生きる東京のマイルで、今度こそ頂点を狙う。

（デイリースポーツ）
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小林慎さん、う～ん２位、惜しかったですね～！
この悔しさをばねに、フェブラリーＳではいい成績を残して欲しいものです。